Greco SE-800J Jeff Beck モデル 1979年製

このSE800Jはグレコのジェフベックモデルの最高峰グレードで、ジャパンビンテージギター・マニアにとって垂涎の逸品1979年製です。

なぜ1979年製を皆が探すのか？
その理由はピックアップにあります。
Maxon Excelピックアップ【PU-119】と【DiMarzio Fat Strat】を搭載しているのはこの1979年製のモデルだけ！
PUの３ミニスイッチとの組み合わせで、様々なサウンドを生み出すことができます。
SE800Jは、このスイッチングも下位グレードのものとは違い特別です。

さらにこにギターが特別な点がもうひとつ。
なんと、カスタムスペックのメイプルトップ/マホガニーバック仕様なんです！
これはレスポールと同スペック！
そりゃパワフルなピックアップとの相性も抜群なわけだ〜！
4.6kgのウエイトも納得です。
（カタログ上のスペックはセンかアルダーとなっているため、カスタムじゃないと成し得ない仕様です！）

サウンドについて

伝説的な日本製ピックアップのひとつ：Maxon Excel（マクソンエクセル）。
オープン・スタイルのピックアップ：PU-119は、エネルギッシュなヴィンテージ・ストラトを彷彿とさせるサウンドを放ちます。

リアのDiMarzio Fat Stratは、パワフルでありながら歪ませてもシングルコイルサウンドを失わないこちらも伝説のピックアップ。ギルモア、ノップラー、ギャラガーなど多くのギタリストがこのピックアップを愛用しています！！

やや厚めのハードメイプル・ネックとどっしりとしたボディが大きく影響し、太くタイトな低音を生み出しています。
さらに、特殊なアッセンブリーによって、①標準的なストラト・サウンド、②ハムバッカー・サウンド、そして③フェイズ・サウンドまで出すことができます。

ジェフ・ベックが1978年の来日公演で使用したのは、特別なアッセンブリーを施した白いストラトキャスター。
1978年の来日公演の後たった１年で、グレコが特別仕様まで完璧に再現されたSE800Jをリリースしたことは本当に驚きです！

スペック

ボディ：メイプルトップ / マホガニーバック 4.6Kg
ネック：メイプル 1P Vシェイプ
フィンガーボード：ローズウッド (7.25R)
ピックアップ：グレコ PU-119(Maxon Excel) x2, DiMarzio Fat Strat x1
コントロール：ボリューム x1, トーン x1 ,ミニスイッチ x3
　【SE800J original Switching】
　　　F：Front PU and Middle PU Humbucking ⇄ Single switching
　　　M：Front PU, Middle PU, Rear PU switching
　　　R：Rear Pickup On/Off Switch and Phase
仕様：グレコデラックスチューナー, オリジナルトレモロアーム＆ブリッジカバー,
　　　70年代オリジナルハードケース
修復：ピックガードの欠損を80sのギブソンピックで補強してあります。

コンディション：【A+ VeryGood】

ジェフベックと 3switch ホワイトストラト

ジェフ・ベックは1978年に、超絶ベーシスト：スタンリー・クラークを伴って来日公演を行いました。
この時の来日ツアーで使用していたのが、彼の代名詞とも言える【白いストラトキャスター】。
このストラトの最大の特徴は、パワフルな３基のピックアップと、それらをコントロールするための３つのミニスイッチが付いた特殊なアッセンブリー。
1ボリューム、1トーン仕様にテレキャスター用のメタルノブが付いているのはジェフらしい選択かもしれませんね。
しかしまぁ〜グレコがどれだけ完璧に再現しているかを、お分かりいただけるでしょう笑

1975年に『Blow by Blow』を発表したこの時代のジェフは、、ジャズ・ロック／フュージョンにどっぷり傾倒していった時期。
新しい音楽スタイルを探求するギターとして、1977〜79年の間、このストラトを愛用していました。
レスポールのパワフルで太い音と、ストラトのシンクロナイズドトレモロの革新さと繊細さの両方を求めたのかもしれませんね。