1960年製レスポール・カスタムのレプリカモデル　〜The Revival Series〜

今はなきFernandesが、ヴィンテージギターの徹底的な研究と再現を目指したシリーズ『ザ・リバイバルシリーズ』
このギターは、そのシリーズの中で1960年のレスポールカスタムを再現した「RLC'60」

厳選されたボディ材、ヘッド角17度の1ピースマホガニーネック、最上位モデルの証として、FERNANDES最高級ピックアップ： VH-1を搭載。
その佇まいは、”タキシードに似合うギターを”というコンセプトで製作されたレスポールカスタム。このRLC'60も、まさにBlack Beauty！。

「Burny RLC」は年代によってヘッドのダイアモンドインレイの形状が異なります。
今回のこのRLCはヘッドに施された稲妻ボルト型のダイヤモンド・インレイ、トラスロッド・カバーの形状、ディープ・ジョイントのセット・ネックの形状から、1990年から92年にかけて寺田楽器で製造されたものと推測できます。
経年によるスレや打痕はもちろんありますが、32年以上前のものとは思えないコンディションです！

サウンド

ロックギターの王道サウンド。
「VH-1」ピックアップは、フェルナンデスのヴィンテージ仕様ハムバッキング・ピックアップの最高峰！
オールドPAFを徹底的に研究し、温かみと明るさを兼ね備えたクリアなサウンド。ピッチの正確さ、倍音の美しい再現性、アタックと余韻のバランスも絶妙。
クリーン・サウンドで弾いたときのアコースティックな感触が、このギターの作りの良さを証明しています。
ゲインを上げれば、50年代のR&Rから60年代のR&B、60年代後半のブリティッシュ・ロックから80年代のハード・ロック、さらには現代に至るまで、このギターはすべてをドライブさせることができるでしょう。

間違いなく最高のジャパンビンテージギターのひとつと言っても過言ではありません！

スペック

ボディ：マホガニー 4.69kg
ネック：マホガニー（ディープジョイント・セットネック）
指板：ローズウッド
ピックアップ：VH-1 x2
コントロール：ボリューム×2、トーン×2、3ウェイSW
スペシャル：ディープジョイントセットネック、ヘッドアングル17°、ハードケース付属

コンディション：【S Excellent】

バーニー（フェルナンデス）リバイバルシリーズ

1972年、フェルナンデスは本格的にエレキギターの販売を開始。
自社工場を持たず、国内屈指の工場に企画製品をOEM製造してもらい販売していました。
アコースティックギターは林楽器に。エレキギターはフジゲン、マツモク、カワイ、寺田楽器などが製造。
いずれも日本を代表する工場が担当しており、どこも妥協は一切なく、品質は超一流でした。

タイプによってブランド名を2つに分けており、
フェンダー系モデルシリーズは「FERNANDES」、ギブソン系モデルシリーズは「Burny」です。

バーニーは1970年代から海外製コピーモデルの生産を開始。
日本の他メーカーとは異なるマニアックな仕様やカラーがラインナップされました。
これらのギターはたちまち当時の日本の若者の間で人気を博します。

フェルナンデスはさらなる高みを目指し、1981年に 「The Revival Series」を発表。
それまでのフェルナンデスのコピーモデルに比べ、さらに精度を上げ、完璧な再現を目指し徹底的に研究されたシリーズでした。

「RST／RLC」のように、品番の頭に「Revival」の頭文字「R」を付け、1984〜92年頃までの黄金期には、造りやディテールを見事にこだわった逸品を数多く作り出しました。
グレコやトーカイの影に隠れがちですが、
バーニー/フェルナンデスは間違いなく最高のジャパンヴィンテージギターブランドのひとつです！